この記事は猫背の特徴と治し方の続きになります。身体の前を伸ばしても猫背が治らない方は全身からの影響を考える必要があります。
この記事では、猫背について全身の繋がりから考えてみたいと思います!
全身は繋がっている
体の前が短くなっている(猫背)原因は、意外にも離れた場所にあることがあります。
それは筋膜は全身を繋いでいて、さらに運動連鎖があるためです!
筋膜のつながり
スーパーフィッシャルフロントライン(SFL)※1
スーパーフィッシャルバックライン(SBL)※1
上の図はThomas W.Myersが考えた筋膜の繋がりです。これらの繋がり以外にもあと4つの繋がりが書かれています。
これを見てみると、胸の前の筋膜は足まで繋がっていることがわかりますね。
ということは、足の筋膜が短くなれば、身体の前まで影響を与えることになります。
※1アナトミートレイン第二版より引用
実験(前屈)
右の図(SBL)は足の裏から、顔までの繋がりが書かれています。ここが硬いと前屈が硬くなってしまいます。
なので、前屈が硬い人は、頭皮や眉間の動きを良くすると前屈が楽になることがあります。
一度前屈をして硬さを確認してから、頭皮マッサージのような感じでおでこから頭皮の硬いところを動かして下さい。その後また前屈をすると楽になってると思います。
運動連鎖の影響
運動連鎖とは一つの関節の動きが、他の関節に影響を与えるということです。
上の図は、足首の向きから受ける他の関節への影響です。足首が内側に向いているだけで他の関節・骨盤は矢印のような影響を受けます。
ということは、足首の向き一つで猫背になってしまうということです!
足首が内側に向くと、骨盤が後ろに傾き背中が丸くなってしまいます。
まとめ
体の前が短くなってしまう(猫背)原因として、全身の繋がりが影響しています。
猫背を頑張って治してもすぐに戻ってしまう方やなかなか治らない方は他の部位の影響が強いと考えられます。
猫背に限らず、腰痛や肩こり、首の痛み、膝の痛みも同様に全身からの影響で見られることがあります。痛みのある部位のマッサージを受けたり、ストレッチするのは気持ちのいいことですが対処療法にすぎません。
猫背や痛みといった 現象が起きた原因を解決すること が本当の治療と言えると思います。
全身の状態を効率良く変えるには、Structural Integrationの施述をお勧めします。