姿勢を保つために絶対に考えないといけないことは、重力との関係です。
立っているだけ、座っているだけで疲れや痛みがある方は、姿勢の保持(重力との関係性)が上手くいっていないかもしれません。
重力と重心、重心と支持基底面、姿勢保持との関係についてお伝えします。
重力と重心
私達は地球上に存在する限り常に重力の影響を受けています。
人の重心は体格や年齢によって異なりますが、成人の男性では骨盤の内側、仙骨の前にあります。
重力は地球の中心に向かって平行に力がかかるため作用点を合成することができます。
その合成されてものが重心です。
支持基底面と重心の関係
人や物が位置を変えずにその場にいるためには、重心が支持基底面内にある必要があります。
支持基底面とは、床や地面に接している部分を繋いだ面になります。
両足で立っている状態の支持基底面は地面に接している足の部分とその間を繋ぐ面になります。
重心が支持基底面の中心の近くにあると安定し中心から外れることで不安定になります。
また、重心の位置が低い位置にあると安定し高い位置にあると不安定になります。
姿勢の保持
白線:重力(全体の合成)
黒線:床反力(全体の合成)
姿勢の保持も重心と支持基底面の関係で考えることができます。
重力は、重心に対して下向きに働く力です。
それと同時に地面からは床からの反力の影響を受けます。床からの反力も同様に体の重心に向けた力が働きます。
その二つの力が釣り合い、両足の間(支持基底面)に収まることで、私達はバランスを崩すことなく安定して姿勢を保つことができます。
立っている状態では支持基底面が狭く重心が高いため、常に二つの力を釣り合わせ両足の間に重心が位置するように調整しています。
姿勢の保ち方は人それぞれですか、、、
姿勢は人それぞれで猫背の方も居れば反り腰、胸を張る人など千差万別ですが、どんな人でも重心の位置を大きく変えずに支持基底面に重心を収めています。
しかし、姿勢を保っているだけでも痛みや疲労感がある人は非効率な姿勢保持をしている可能性があります。
重心の位置を保ったり、力を釣り合わせるために持続的に筋肉や筋膜を収縮させると疲労感や痛みの原因となります。
立っているだけ、座っているだけでも疲れる、痛みが出る方はStructural Integrationがおすすめです!
Structural Integrationの目標である捻れの無い水平な身体は、安定した姿勢保持を可能にします。また、同時に私達が進化の過程で獲得した効率的な姿勢保持を可能にします。
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