
「膝を曲げるとつかえる感じがする」「正座がしづらい」「膝の前が痛い」──
そんな声を、日々の施術現場でよく耳にします。
実はそれ、**関節や筋肉ではなく、“脂肪体と筋膜の滑走不全”**が原因になっているかもしれません。
今日は、画像には映らない“動けない身体”の真実と、やさしい解決法をご紹介します。
よくある膝の悩み──だけど検査では異常なし?
- 「膝の前が痛い」と整形外科へ行ったけど、レントゲンでは“異常なし”
- 痛み止めや湿布でごまかしているけど、根本的には変わらない
- スポーツや日常動作で、以前のようなスムーズな屈伸ができない
こうした悩みの背景には、「構造の異常はないけど、機能の問題がある」というケースが少なくありません。
身体は構造で動いている──見落とされやすい筋膜の役割
私たちの身体は、単なる「骨と筋肉の集合体」ではありません。
全身が筋膜というネットワークでつながっており、動きのたびに協調しあって働いています。
この筋膜は、ちょうど“潤滑油”のような役割をしており、
滑らかな動きを可能にしているのです。
しかし、膝周囲の構造──特に膝蓋下脂肪体は、筋膜と密接に連携しているため、
その滑走性が失われると、たとえ構造が正常でも「動かせない」「痛む」といった症状が出ることがあります。
筋膜の異常が起こす“動けない身体”とは?
膝蓋下脂肪体は、膝蓋腱の裏側に位置し、膝蓋骨と脛骨の間に挟まれるように存在しています。
この組織は単なる“脂肪”ではなく、以下のような機能解剖学的な特徴をもっています:
- 関節の動きに応じて形を変え、摩擦を緩衝するクッション機能
- 膝蓋腱、関節包、滑膜ヒダ、半月板などと連続し、動きの協調に貢献
- 自由神経終末が豊富で、炎症や滑走障害があると痛みの発信源にもなりうる
- 筋膜ネットワークと接続し、構造的テンセグリティを支える“空間調整装置”
しかし、以下のような異常が起こると問題になります:
- 癒着:膝蓋腱や関節包と脂肪体がくっついてしまう
- 脱水:筋膜が乾き、滑走性が失われる
- 緊張:防御的に硬くなり、滑らかな動きが制限される
このような状態では、脂肪体が“つかえて”しまい、
膝の前に圧迫感や痛みが生じ、正座や深い屈伸が難しくなるのです。
解決策は「痛くない筋膜リリース」|強い刺激はいらない理由
こうした機能的な問題には、強く押したり、無理に伸ばしたりする必要はありません。
筋膜は非常に繊細な感覚組織。
やさしい圧と正しい方向性で触れることで、
自律神経系もリラックスし、“動ける環境”を自ら回復しようとする力が働きます。
私たちが提供している「痛くない筋膜リリース」は、
この**テンセグリティ(張力と圧縮のバランス)**という身体の自然な構造原理に沿って、
最小限の刺激で最大限の変化を引き出す施術です。
よくある質問(FAQ)
Q. 膝が痛い場合、直接そこを押すんですか?
→ いいえ。膝の痛みでも、脂肪体やその周囲の筋膜の連動性に原因があることが多く、
全体の構造をみながら調整を行います。
Q. 施術は痛くないんですか?
→ 「本当に触れてるだけみたい」と言われるくらい、やさしい施術です。
だからこそ、高齢者や敏感な方にも安心して受けていただけます。
まとめ|あなたの不調は、“動けない環境”のサインかもしれません
膝の不調の裏には、**筋膜や脂肪体の滑走不全という“見えない原因”**が潜んでいることがあります。
レントゲンでは異常なし──でも、実際に不調を感じるのなら、
それは身体からの「助けて」のサインです。
「痛くない筋膜リリース」で、あなたの身体にもう一度**“動ける空間”**を取り戻してみませんか?
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