
「猫背はよくないと思って胸を張ったら腰が痛くなった」 「良い姿勢を意識するほど疲れるし、長続きしない」
そんな経験はありませんか?
私たちはつい「良い姿勢=形がきれい」と考えがちです。 でも本当の「良い姿勢」とは、 構造的に安定し、重力に対して最小限の力で身体を支えられる状態のこと。
そのためには、「重心の高さ」と「腹圧」、そして「筋膜のつながり」の3つが不可欠です。
なぜ胸を張る姿勢や猫背は良くないのか?
❌ 胸を張りすぎる・腰を反る
一見、良い姿勢に見える「胸を張った姿勢」。しかしこの姿勢では、
- 腹圧(腹腔内圧)が抜けてしまう
- 肋骨が前にせり出し、骨盤とのバランスが崩れる
- 腰椎が過度に反り、脊柱起立筋に負荷が集中
つまり、“がんばって支える姿勢”になってしまい、身体に余計な疲労を生みます。
❌ 猫背(前傾・低重心)
一方、猫背では重心が下がり、身体が沈み込んだ状態になります。筋力ではなく、 筋膜の張りだけで姿勢を保とうとするため、動きにくく非効率な身体になりがちです。
猫背の状態では:
- 推進力が伝わらず、動作が重たくなる
- 筋膜が過緊張し、滑走不全が起きやすい
- 肩こり・首こりなどの不調も出やすくなる
良い姿勢=重心が高く、股関節直上にある
本当の良い姿勢とは、 重心が股関節の直上にあり、かつ高く保たれている状態。
この状態では:
- 股関節の直上に重心があることで、無駄な筋力を使わずに姿勢と保持することがきる
- 重心が高いとスムーズに動くことができる
重心が高くなることで、歩行や姿勢の維持が「がんばるもの」から「自然にできるもの」へと変わります。
腹圧(Intra-Abdominal Pressure)が内側から支える
腹圧とは、横隔膜・腹横筋、腹斜筋・多裂筋・骨盤底筋などが連携して生まれる体幹内の内圧。 これが適切に働くことで、
- 背骨が柱のように安定し
- 骨盤と肋骨の位置関係が整い
- 重心が上がり、上に引き上げられるような姿勢が保てます
しかしこの腹圧が機能するためには、筋膜の連続性と滑走性が整っている必要があります。
筋膜は姿勢をつなぐ“張力ネットワーク”
筋膜は、筋肉・骨・内臓を包み込み、全身をつなぐ結合組織です。 単なる覆いではなく、姿勢保持においては張力を伝えるネットワークとして機能しています。
◯ 筋膜の滑走性があると
- 動作がスムーズになり、力が全身に伝わる
- 重心が自然と中央・高く保たれる
- 腹圧も全体に伝播しやすくなる
✕ 筋膜の滑走性が悪いと
- 局所に引っかかりができて動作が止まる
- 腹圧がうまく入らない
- 結果として姿勢保持も不安定になる
つまり、筋膜が整ってはじめて、腹圧と重心が機能し、良い姿勢が自然に保てるのです。
姿勢を“構造から再教育する”Structural Integration(S.I.)
私たちが提供するS.I.は、筋膜のネットワークを評価・調整し、 構造的に無理のない、ラクに動ける身体をつくるアプローチです。
S.I.では:
- 筋膜の滑走性と張力バランスを整え
- 身体全体のアライメントを再構築し
- 重力に適応した高い重心を自然に取り戻します
“姿勢をがんばって保つ”から、“勝手に整っている”へ。 これがS.I.が目指す本質的な姿勢改善です。
まとめ
- 胸を張る・腰を反る姿勢は、筋力過多で腹圧が抜け非効率
- 猫背は筋膜の張力に頼りすぎ、動作が重くなる
- 良い姿勢とは、重心が高く、股関節の直上にある状態
- 腹圧と筋膜の滑走性が、その姿勢を内側から支える
- Structural Integrationは、構造そのものから姿勢を整える根本的アプローチ
「良い姿勢」とは“つくる”ものではなく、“構造が整えば自然と生まれる”もの。 あなたも、無理なくラクに立てる姿勢を手に入れてみませんか?
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